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コナモノ

涼しくなってきたので、粉モノを食べたい。
昼下がりの公園で ヘタな社会人のおっさん野球などを眺めながら
外もしっとり中もべったりなたこ焼きを食べてビールを飲む。
いいなー。
まわってきたら(酒が)やじも飛ばそう。
「やーい。ピッチャー。へぼ、へぼ。」
あ、これはわたしが唯一知ってるやじです。
しっとりべったりなたこ焼きなら、猫舌のエビスバシさんも大丈夫だろうな。
「おいしくないところが、いいんです。」
エビスバシさんとたこ焼き。


カヨちゃんとはお好み焼きを食べに行きたいな。
慣れた手つきでしゃかしゃかとタネをまぜて、きれいなまん丸に焼いてくれる。
豚玉にする?ミックスにする?
コーラであつあつのお好み焼きの辛さを流す。ひゃー。
口と手を動かしながらでもしゃべりっぱなし。
たまにはワルグチも言おう。
「あいつはナマズだなー」なんてぜんぜん毒味のない笑える悪口を。
カヨちゃんとお好み焼き。


海沿いのたまにしかしてないお店に暖簾が見えたら、今日はラッキー。
ヒミツの森でマユちゃんと食べたい。
アラジンのポットに入れたコーヒーをのみながら。
ゆっくり。のんびり。
そうだ、いっぱい買ってみんなに差し入れにしてもいいな。
うす皮のたい焼き。
時間が経つと油がまわってくるけど。
ニセモノのタカシマヤの包み紙をあけると
「お。たい焼きか。ええがな。」
と誰かが言う。
マユちゃんとたい焼き。みんなでたい焼き。


好きなものが同じだとうれしい。
カヨちゃんはお好み焼きが好きでマユちゃんとみんなはたい焼きが好き。
それは知ってる。
でも、エビスバシさんはたこ焼きが好きかどうかは知らない。
好きだったらうれしいな。
嫌いだったら・・・おもしろい。
なんで嫌いなんだろう?なにかたこ焼きにまつわる恐ろしいトラウマでもあるのかな?
知りたい。わくわくする。
価値観は同じというところに目がいくけど、
違うところを知るのもおもしろいなと思う。
きっともっと好きになると思う。

by mametarousyo-ten | 2009-09-08 10:34 | 短編のような